もう5月末決着に向けてのシナリオなど、見えやしない

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100411-OYT1T00254.htm
ただ前政権を全否定したいだけの、子供のような民主党の主張を押し通そうとすれば、こうなることは当たり前だと思うのです。
普天間の危険を除去するという観点で言えば、なぜ先の合意案を変える必要があるのか、明確な論理は政権交代当初よりなにもなく、ただ沖縄の期待値だけを煽ってきた結果として、もはや元の鞘に収めることもできない状況に。
県外移設、国外移設といくら叫んでみたところで、もともと受け入れを自治体として、住民の総意として受け入れられるところが短期間に出てくるわけもなし、国外となれば強制力を働かせることもできないわけで、もっと厳しいはずです。腹案とやらで一発逆転ができるのでしょうかね。
これは普天間問題に限らないのですが、民主党の政策提言の大半は自民党および完了が無能・無策あるいは恣意的に物事を曲げていたという前提の下に成り立っているように、私には見えるのです。実際にそんな(無能・恣意的な面ばかりな)わけはなく、少なくとも国家を取り回すために存在する、さまざまな制約の上に過去の政治は成り立ってきたはずで、その制約事項を「よく知らない」人間が「こうに違いない」と勝手に思い込んで発言しているように見えるのが、私が現政権および民主党を支持できない最大の理由です。
民主党にも自民党に籍を置いていた人間が中核にいるわけで、そこも加味すると彼らは「よく知らない」わけはないのでそれこそ恣意的に旧来の政治を貶めて、自分たちに国民の票という「利益のもと」を誘導してきているのではないかとすら思います。
壊してはいけないものまで壊してしまった昨年の政権交代は、どこまで悪影響を及ぼすのか正直政治・経済に疎い私には想像もできません。でも現政権がマニフェストに書かれていることは実効力のある形でほとんど実現できず、重大課題について何一つ事態を好転させられないばかりか、普天間問題のように状況が悪化するばかりという現状を見るにつけ、昨年の衆院選民主党に投票し、今現政権を支持できないに転じた人々に、言っても仕方ないことはわかっていても、文句のひとつも言いたい気分です。