QS21の使い道

これはBIの特許取得済み「CodecSys」ビデオ圧縮ソフトを、IBM  の「セル・ブロードバンド・エンジン」(Cell/B.E)マルチコア・プロセッサーと「ブレードセンターQS21」サーバーで動作させるもの。これにより、ケーブル、衛星、IPTVの通信事業者は、現在利用可能なものに比べ、圧縮度が4〜6倍高いレベルでライブのHDTVを伝送可能となる。

Cell Broadband Engine搭載のBladeCenter QS21はRHEL5 for POWERが動作するものの、そのパフォーマンスを発揮するためには別途SDKが必要になるため、一般的なビジネス・アプリケーション・サーバーとしての使い道は想定されておらず、用途が限定されがちです。
こういった他のテクノロジーとの組み合わせで、より広範囲な使い方ができるようになるのはよいニュースです。個人的には中〜大規模アミューズメント・スペースで利用可能な、高性能ネットワーク・ゲーム・サーバーとして利用できないものかと夢想してます。PS3用に開発されたゲームを、たとえばワークステーション・ブレード HC10に採用されているIGTA(I/O & Graphics Transmission Adapter)と組み合わせることで、Ethernetを使って数十〜数百メートル離れたディスプレイと入力デバイスを多人数で接続してプレイできるようになる、とか。