日々悩む

精緻なサイジングとざっくりとしたサイジング、プロジェクト・フェーズごとに重視される部分は違うものの、その内容において差があんまり開いてしまうのも考え物です。
VMware Infrastructure 3(ESX Server)を利用する仮想化サーバー統合は、本来移行方法を含めてじっくりプロジェクトで考えて計画すべきことですが、サーバーの販売をやっている人間にとってはかなり早期に、いち早く見積もりまで落とさなければならないわけです。ざっくりCPUでサイジングして見積もりにしてみたものの、後でネットワークやストレージI/Oの負荷を考慮しないで出した構成とかけ離れてしまった、などということになれば営業の面子は丸つぶれですし、顧客の信頼を失うことに直結します。
VMware Capacity Plannerでどの程度のことができるのか良くわかりませんが、結局RAIDアレイの組み方、統合対象サーバーのアプリケーションひとつでリスクの幅がとんでもなくぶれる世界に絶対などというものはないのです。
買い手市場一辺倒となっている日本のIT業界はまだまだ未熟。バランスを失い、顧客の要求に呑まれてしまう提案では、本当のイノベーションにはなかなかつながりません。それでもお客様第一のキャッチフレーズの元、日々営業は顧客の、そして自社のリスクを少なくするために見積もりを作っているわけです。そんな営業を支援する技術屋として、ない解決策をひねり出すにはどうすればよいのか。早くけりをつけねばと手を動かしながら、遅々として進まない現状に日々悩んでいます。
でも今日はお客様訪問で外出です。行き先は千葉県佐倉。ちょっとした気分転換になればよいのですが。