小泉首相、長い間お疲れ様でした

小泉総理インタビュー
理屈ではなく、人間的な魅力にあふれ、信念を表に出し、私が生きてきた中で見たどの日本国首相よりも革新的で、素晴らしい宰相であったと思っています。
リーダーシップの発露の方法には、決まった形というものがありません。どのような組織・集団のリーダーも、その場その場で意見を集約したり、決断したりしながら、その組織・集団全体を良いと思う方向に進めていかなければなりません。小泉首相のリーダーシップは、非常に限られたシチュエーションにおいてのみ効果的な、他者をぐいぐい引っ張っていくタイプのそれだったと思っていますが、その限られたシチュエーションが、この5年間持続してきたのだなぁと感じています。
郵政民営化法案をめぐっては、旧来の自民党の「総務会全会一致」こそが民主主義といわんばかりの造反組の主張を耳にしましたが、私はその旧来のやりかたそのものこそ、国民の政治不信を招いてきた原因だったのではないかと感じています。手法はともかく、こういった原因をリーダーとして壊すきっかけを作った小泉首相は、どちらかといえば良い方向で、歴史に残るでしょう。
小泉首相は完璧超人ではありませんでしたが、私はそれでよいのだと思っています。小泉政権にやり残した課題が山ほどあるのも当然です。願わくば、今後の政府・政権が小泉政権を全否定したり、旧来の自民党政治や理不尽な海外諸国の言いなりになるような三流外交を是とするものに後戻りすることなく、残った課題を少しずつ解消していくことで、子供達が誇れる日本、安心できる日本になるような政治を行ってほしい。そう思っています。