つらつらC社の統一通信システムについて考えていると

IやHが確立し、その他のベンダーが追従したブレード型サーバー共通のアーキテクチャーを排した新しいインフラのように見えて、実は数多くのサーバーをアクセス・スイッチ経由、アグリゲーション・スイッチ、コアスイッチへと接続していく、トラディショナルなツリー型ネットワークモデルへの回帰のように思えてくるのはきっと勘違いじゃない。
アグリゲーション・スイッチ(下にスイッチが入らないから機能的にはアクセス・スイッチだが)にラックサーバーのfirst NIC経由でIPMIにアクセスする管理ソフトウェアをアプライアンス・チックに搭載し、アグリゲーション・スイッチ配下のサーバー・モジュールに関して一元的に管理する仕組みを作ったのが統一通信システムの肝だ。もちろん大量のvNICをサポートしたり、M2までのCPUだましASIC搭載で大容量メモリーを搭載できるようにするなど、ちょっとしたテクノロジーをエッセンスとして加えていたり、使いやすさを中核とした管理インターフェースを前面に押し出してくるあたりは上手さを感じるものの、そこにInnovationがあったとは思えない。
M3世代で、せっかくサーバーのI/Oを拡張したのに、実際にはファブリック・エクステンダーの転送スピード上限がボトルネックになってしまうあたりが、ちょっとどうなんだろうと思うし、比較的最近のプラットフォームにもかかわらず、物理的なネットワークの本数を減らした設計になっていることにより、これ以上の拡張が難しいんでないの?と見えてしまうのも技術的にはどうかと思う。
2Uのアグリゲーション・スイッチで1.92Tbps程度までしかノンブロッキング通信できない状態じゃ、サーバー側の進化のスピードに追い付けないだろ。

以上、個人的な意見なので誤解なきよう。立場を考えて、あえて会社名とかは隠してます。