浅田真央の快挙に拍手、女子フィギュア界に心からブーイング

昨夜、Canada-Redio(http://www.radio-canada.ca/)のStreamingでフィギュア世界選手権の中継を見ていました。
浅田真央選手の演技、素晴らしかったです。2度目の世界女王、快挙です。表彰台で君が代を歌う浅田選手に、心からの拍手を送りました。
一方、幸せな気分になりきれない材料がそこにはありました。バンクーバー金メダルの某国某選手が取ったフリースケーティングにおける点数です。
はじめに断っておきますが、私はバンクーバーの中継は見ておらず、またその結果に起因して一部でUSを巻き込んだ大騒ぎが起きたことも、その理由も知っていますが、特段その某選手の成績に大きな憤りを感じることもなく、また史上最高得点とかいう結果も、そのまま受け入れていました。
しかし今回、その某選手に関する採点方法に関しては、確かに大きな疑問があると思うようになりました。
今回浅田選手のノーミス演技についた点数は129.50でフリースケーティング単独では2位、大して某選手は130.49で1位です。
その某選手は素人目に見ても大きなミスを2つしており、演技全体で見たときにどちらが優れていたのかという視点で、トリプルアクセルという技術的な強みを持っていて、ノーミスの浅田選手を超える演技だったとは思えませんでした。中継映像だけ見ている限りでは、演技終了直後の観客席の様子も、私の印象と変わらぬ評価だったと感じています。
にも関わらずこの結果?日本人でなくとも、この結果がおかしいと感じている方が相当数いらっしゃるようで、昨晩からYouTubeにアップされた世界選手権の動画についたコメントなどを見ていると、両者の演技を見比べた視聴者から多くの疑問の声が上がっていることが見て取れます。なかには採点がおかしいと英語で訴える動画をアップしているヨーロッパの方もいらっしゃったり。
私自身は女子フィギュア界の国家の力関係や、その世界で生きる方々のバックグラウンドや倫理観などはよく知りませんが、この不透明な採点方法そのものが、八百長論議や意味のない民族間対立意識を生み、それが最終的に競技のCredibilityを失墜させ、努力を続ける選手達の不利益を生んでいることを、ISUやら各国スケート協会などはわかっているのでしょうか。
個人的に、心情的に、私は某国某選手を快く思ってはいませんが、選手本人にせよ、その周囲にせよ、証拠もなく八百長だ買収だと疑いをかけることは良しとしたくありません。しかし、少なくもオリンピックでそのような話が持ち上がった直後、この世界選手権でなされたジャッジ・採点を見て、フィギュア界に自浄作用は働かないのか?という強い憤りを感じざるを得ません。
今日のマスコミ報道をざっと見た限りでは、某選手がミスを2つして浅田選手より高得点だったことを、わかるように報じている新聞・テレビはありませんでした。今夜中継を放送するフジテレビも、なにかオブラートに包んだような報じ方をするのではないかと危惧しています。伝え方によってはフィギュア界だけでなく、マスコミ不信もさらに加速するでしょうね。