クーデター説を唱えた連中を許さない

首相が辞任表明するに至った経緯について、一部で自民党麻生太郎前幹事長らによる「クーデター説」がささやかれた問題に対しては「全く違う。そんな事実はない」と否定した。

自民党の党四役が決まり、ほぼ予想通り古賀が重要ポストに納まりました。しかも各報道によれば、福田総裁の総務会長就任を断り、選挙対策委員長(局長)のポストを要求したようです。想定される解散総選挙に向けて金の配分を含めた実権を握ることで、影響力の拡大を狙っているのは明白ですが、こういったゴネ得を許してしまうのは見ていて非常にイライラします。また、伊吹、谷垣、古賀、二階と並べられれば、安倍第一次内閣で「論功行賞」をあれだけ叩かれたことを意に介さないような、政権支持派閥を重視した編成と考えざるをえません。
調整型と言われる福田氏ならではという体制なのでしょうが、初っ端から予想通りの展開となるのを目の当たりにし、改めて麻生氏が総裁選で追い落とされたことが残念でなりません。終わってしまったことではありますが、総裁選で麻生氏は200に迫る票を得たものの、大差で福田氏に敗れました。個人的には初期段階で巻き起こったクーデター説が、今回の総裁選全体の流れを決定したと見ています。
さてこのクーデター説については、片山さつき町村派幹部(中川秀?)の名前が挙がっているだけでなく、野中はクーデターをネタに直接麻生批判をしていましたし、しまいに大新聞の陰謀などというお話まで出ています。
野中なんてもともと嫌いな政治屋ですし、ああいった実権力を持たない連中のネガティブ・キャンペーンは連中自信の浅はかさを世間に知らしめるだけなので、それはそれでよいのです。ただ、今回テレビで「これはクーデターですよ」と語って福田氏についた片山さつきには愛想がつきました。
一年前総裁選に勝った安倍前首相にサインを求めた映像は記憶に新しいところですが、それから間もない今回の総裁選で「福田先生のお人柄が毎日国民に伝わって・・・・」とカメラの前で福田氏に擦り寄っていた様と、件のクーデター宣言は、嫌悪感しか抱きません。小泉チルドレンとか言われている集団の中ではまともな部類に入るという印象だったのですが、どうやらそれは「まとも」なのではなく、官僚時代の経験を生かして中途半端に「上手い」だけだったようです。
今回安倍氏が明確に否定したことで、麻生氏・与謝野氏が安倍前首相に黙って各種施策を打ち出したり、人事を決定したりと言うことはなかったことが改めて確認されました。クーデターを叫んで国の舵取りを誤らせた連中は、なんの責任も取ってくれないと思いますが、少なくとも個人的には、以後デマを流した実績のある連中を信用しない、投票しないという行動をもって、許さないと言う意思表示をしていきます。たった一票分の力しかありませんけど。