SLの可能性

Second Lifeの仕掛け人に聞く(2)〜そのビジネスの可能性
正直な話、現在の「Second Life」にバラ色の未来があるとは思っていません。
SLのアーキテクチャーが、WWWのように標準に昇華されたとき、新たな可能性が開けるはずです。今から15年ほど遡って考えると、Internetがここまで一般化するとは想像できませんでした。Windows 95以降、WebブラウザがOSにバンドル・無償化され、モデムが標準装備されるPCが増えたことがひとつの起爆剤になったと思っていますが、3D Internetの世界もこれと似たような発展をたどる可能性は十分に感じられます。
もちろんWWWの普及が急速に進んだ要因には、通信インフラの劇的な向上という外的要因もあったはずですので、OSに標準化された3Dブラウザがバンドルされるようになったからといってユーザーが劇的に増えることに直接つながらないかもしれません。とはいえPCというデバイスが主流を占め続けるのであれば、オープンな無償ブラウザの登場がひとつのキーになると思います。
SLが将来、標準化された3D Internetで最も有力なコンテンツ・ホルダーとして君臨できれば、SLはSLのまま生き残っていくのではないでしょうかね。
それより先にWWWにしか出来なかったことがあったように、3D Internetでしか出来ないことがもっともっと出てこないと、標準化以前にポシャる可能性すらあるのですが。
あと日本市場においては、ケータイをどう取り込むか、ですね。