2chは社会の縮図

ITmedia News:「2ch.net」ドメイン差し押さえ?
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2ちゃんねるはROM専の私にとっても貴重な情報源です。
2chが閉鎖になったところで私の通勤中の暇つぶしが変わるくらいで、生活そのものにそう大きな影響はありません。とはいえ、まぁ閉鎖はないだろうと楽観視しています。ひろゆき氏の財産を差押えたところで、日本の国内法の及ばない、海外プロバイダー管理のドメインの所有権まで移せるとは思えないんですよね。法律に詳しいわけではないので間違っているかもしれませんが。
さて、2chは「ここはひどいインターネットですね」と言われることの多い掲示板なわけですが、私はある意味、もっとも健全に成長したネットワーク仮想世界の一つだと思っていたりします。2chには人の本音があふれています。これまでなら真っ当な社会人がどんなに思っていても口に出せなかったような本音です。そこには他人を口汚く罵る行為も横行していますし、嘘も名誉毀損ネタもたくさん転がっています。こういったネガティブな部分が2chを有名にしてきたわけですが、実際にはこういった負の部分は2chの一面でしかないのです。各掲示板には自治厨と呼ばれるような風紀委員がおり、犯罪行為にあたるような書き込みを見れば決まって「( ´Д` ) <通報しますた」という突込みが入り、時には本当に警察に通報されていたりします。常識外の書き込みは叩かれ、荒らししかできないようなコテハンは無視され、何年も何年も多数の新人ネットワーカーを飲み込み続けた2chはいつしか、悪人も善人もそこにいる大多数の普通の人の集まり、社会の縮図となっていったように思います。
様々な社会現象を生み出すまでにいたった2chが、複数個人の怨恨でつぶされてしまうとしたら、たとえそれが私の生活に影響のない事態であったとしても、非常に残念に思います。もしかしたら2chは日本人が経験する最初で最後の「日本中のありとあらゆる世代が集い、本音が交錯する場」で、似たものは作れても同じような性格を持った場は二度と作れないかもしれませんしね。ひろゆき氏のようなアウトローはそうそういませんから。