核についての議論は深まってゆく

久間章生防衛庁長官は17日午前の閣議後の記者会見で、非核三原則のうち「持ち込ませず」に関し、核兵器を搭載した米艦船が日本領海を通過する際に日本政府との事前協議を必要とするとした昭和40年代の政府見解について、「領海が3カイリの時代の話であり、(現行の)12カイリに変えてやるのか、議論してみる必要がある」と述べた。久間氏は三原則堅持の立場から核論議に慎重だったが、解釈を柔軟化する必要があるとの認識を示したものだ。

そう、実は非核三原則を堅持という言葉で安心してはいけないのです。
持たず作らずについては異論を持つ人が少ないとは思うのですが、横須賀に住む私にとっても「持ち込ませず」についてはもっと突っ込んだ議論が必要だと思うのです。
個人的にはこの部分、かなり柔軟な運用に転じていかないと今後の防衛に支障が出ると思っています。核を忌み嫌い遠ざけるのではなく、その存在を肯定した上でどのように距離感を保っていくのか、これまで議論すら許されなかった部分を国会議員や閣僚が堂々と話せるようになったというのは間違いなく「良いこと」だと思いますね。