北朝鮮には相応のツケを払ってもらわねばならない

Yahoo!ニュース - 毎日新聞 - <北朝鮮ミサイル>発射非難の決議採択 全会一致で安保理
最終的に国連憲章第七章への言及は行われませんでしたが、安保理決議の全会一致採択というもっとも望ましい形で妥結されたのは喜ばしいことです。
中国を国際社会から孤立させることは、北朝鮮へのそれや韓国へのそれと比較できないほど大きな問題であり、今回中国が拒否権発動などという事態にならなかったことは喜ばしいことだと受け止めています。
さて、北朝鮮への国連(の名前)による軍事制裁は当面ありえない状況となったわけですが、日本はこの安保理決議をバックグラウンドに、これまで以上に北朝鮮への圧力をかけやすい状況にはなったのではないでしょうか。これまで日本政府は「対話と圧力」といいながら、実際圧力をかけてこられたかは非常に疑問です。ミサイル発射後は即座に対策を打ったとはいえ、それでも日本の対応は在日朝鮮人への圧力にはなっても、北朝鮮本国の経済に直接的にダメージを与えられるようなものではなかったように思います。
今後はどのような制裁を打つにせよ、国連安保理決議を後ろ盾にできるわけですから、日本政府としてはこれまで以上に「やりやすい」状況になったのは間違いありません。また、米国だけでなく、イギリス・フランスなど、今回の決議を推進してきた同盟国も、これまでの「極東の部分的な紛争」という位置づけから、「世界平和を危うくするもの」として直接的な貿易の制限などに動く可能性がありますから、北への世界的な圧力はこれまでの比ではなく高まるものと思います。

北朝鮮の朴吉淵(パクキルヨン)国連大使は同日、ミサイル発射はいかなる国際法にも違反していないとし、決議を「全面的に拒否する」と述べた。

などと強気に出ていられるのもいつまでか。北朝鮮には相応のツケを払ってもらわねばなりません。あとバ韓国にもね。