ノーリードで犬を公園に連れてくる人

私は猫飼いではありますが、以前マンションの管理組合でペット担当理事を務めたことがある経緯から、犬の飼い方についても勉強したことがあります。
私自身は子供の頃、近所の飼い犬に噛まれた経験がありますが、それがトラウマになることもなく、今でも犬を含めた動物全般が好きです。しかし、この国に生きる多くの方が犬を怖い存在と感じていること、嫌悪の情で見ていることも知っています。動物が嫌いな人は、決して特殊なわけではないのです。どのような動物を飼っている人も、このことに目をつぶってはいけないと私は考えます。
さて、犬といえばペットの代名詞といえる、人間と共生できるメジャーな動物なわけですが、犬をペットとして飼っている方の中には残念ながら、上記の認識が完全に欠如している人が珍しくありません。
特に道路や公園など公共の場所で散歩させる際にノーリードで歩いている飼い主は、間違いなく犬が嫌いな他人についてまったく配慮できていないと断言することができます。
人通りが少ないから良いだろう、あまり人の来ない公園だからいいだろうといった考え方に基づいているのかもしれませんが、これは完全な間違いです。ノーリード状態の犬は、自分の認識する群れに属していない他者や、群れの中でも自分より序列の低い他者に対して、自分が上位であることを示そうとすることがあります。噛み付いたり、圧し掛かったりといった直接的に対象に被害を与えるような行動に出る可能性は誰も否定できませんし、なにより出会い頭に遭遇した相手を驚かせてしまい、相手が転んだり怪我をしてしまうことは十分にありうる話なのです。
また、マナーや倫理の問題だけでなく、「動物の保護及び管理に関する法律」や自治体の条例によって、散歩などの際に引綱をつけることは飼い主としての管理の基準として定められているのです。

一般的な生活をしていても、自分の経験に基づく価値観と反する他人の価値観を認知・認識できない人はたくさんいますから、犬の飼い主だけをことさらに責めても意味はないわけですが、ノーリードで犬の散歩をしている飼い主については

  • 無知
  • 他者の価値観は理解できない

のいずれかに該当してしまうことがほぼ明白なわけで、文句のひとつもつけたくなりますし、可能なら理解してもらえるよう努力をしたいところです。

さて、なんでこんな話をしているかというと、ここ数日ある飼い主のblog(日記)が2ちゃんねるでの小規模祭りの対象にされていることを知ったからです。
この飼い主、近隣の公園に犬を連れて入れるよう、自治体にかなり強引な働きかけを行なっているようです。どうやら「他者の価値観は理解できない」方らしく、また、自分は論理的で正しいという思い込みもかなり強いようで、今のところまったく2ちゃんねらーのサイト突撃に屈する気配がありません。傍から見ていると論理は完全に破綻していますが、本人はどうやら気づいていないか、見てみぬ振りをしているようですね。
んで、本来なら私にとってはあまり関係のない話なんですが、この飼い主が住んでいるところが私のうちの近所でして、我が家近隣の公園にノーリードで犬を連れてくる張本人なのですよ。
私自身は正直こんなピーな人にあまり触れたくないので、そのblogや当該スレにトラックバックもリンクもしません。が、気持ち的には2ちゃんねらー側に立って、経過を見守っていこうかなぁと思ってます。
できれば最寄の公園に来なくなってくれるとありがたいのですが、改心しそうな感じはしないです。まぁ子供が小さいうちは、その公園で積極的に遊ばせようとは思わなくなっているので、実害はないですけどね。ウチのマンションで飼い主としてのマナー教室などを率先して実施している、良心的な皆さんには被害があるかもと同情しています。