会話が成り立っていない

皇室典範 首相発言、理解不足? 党内に困惑
首相「仮に愛子さまが天皇になられたときに、そのお子さまが男子でも(皇位継承を)認めないということになる。それを分かって反対しているのか」
若手議員「そんなこと初めから分かっている」
会話になっていません。
女系天皇を否定する方々は、女系そのものを認めないのだから、最初から愛子様の子供は(性別とは無関係に)天皇として認められないというのがFA?
だとすれば、首相は「それはおかしくないか?」と言っているのだから、産経の記事はある意味首相への誹謗に近いものがあるでしょう。(理解不足とは繋がらない)

議論のスタート地点が違っている(天皇制堅持≠男系天皇・皇統堅持)わけで、もう一度みんな、足元を見直してから議論したほうが良いようにも思います。そういう意味では首相の「何が何でも今国会で」というのはかなり乱暴ですね。

つくづく思うのは、戦後日本において、天皇制というのが多分に矛盾をはらんだ制度と成ってしまっていると言うことです。最終的に天皇制を(国として)維持することそのものに、どれだけ意味があるのか、正直明確な答えを持っていません。ただ、今後も天皇制を維持するとしても、憲法九条と同様、Untouchableとされてきた部分をそのまま放置すべきではなく、なんらかのメスを入れる必要はあるのだろうと考えています。